私たちの生活を支えてきた”モノ”にリスペクト!
高校生の頃、取り壊しが決まっている、地元に昔からあったショッピングセンターのエレベータに乗っていた時、ふと、世の中にある生活を長く支えてきたモノたちについて考え、妙な愛着と不思議な感情に辿り着きました。
ずっとそこで自分の役割を頑張っていたことに対する尊敬の念、役割を終えて処分されていく運命であるという儚さ、パーツに隠された愛嬌…。様々な要素が相まって、無くなってしまうのがあまりにも惜しく感じられたのです。
それがモノに対する興味の始まりだったかもしれません。
エレベータに限らず、よく観察すると街中にはそういった愛すべきモノたちで溢れています。そこで、普遍的で、愛嬌があり、私たちの生活を支えてくれたモノや、広く愛されてきたモノたちを”公共物”と呼ぶことにしました。
公共物たちが自分の役割を全うした後に、現代の家族の一員として生活に加わったら…?
そんな生活の記録が「公共物とくらす」です。
第1回目は金属製交通信号灯器こと、「信号機」とくらすまでをお送りします!
信号機の個性
街中に設置されている信号機をよくよく見ると、色々なタイプがあることに気づきます。

新しくて薄い信号機、古くてゴツい信号機

小さい(ようにみえるけど標準サイズの)信号機、大きい(めちゃくちゃでかい)信号機

なんか不思議な形の信号機
私たちと同じように、信号機にも信号機の数だけ個性があるのです。
それぞれの信号機が、文句も言わずひた向きに自分の役割を全うしているのです。
信号機をポチッとな!
そして信号機には私たちと同じように寿命があり、古い信号機たちは”信号機の墓場”と呼ばれるところへ連れて行かれて、人知れずスクラップになっています。

子どもの頃から私たちを見守ってくれた、白熱電球のゴツゴツとした信号機は取り外され、コスト面で優れていて、風などにも強いとされる薄型のLEDタイプにどんどん置き換わっています。
持続可能な社会を目指すためには必要なことで、古いものの淘汰は宿命とはいえ、少しかなしい。
・・・捨てられるはずの信号機を保護して、一緒に生活を送っていけばいいのでは?

そんな支離滅裂ともとれる気持ちが抑えられず、気づけばインターネットオークションで「落札おめでとうございます」という表示がなされ、ほどなく運送会社さんから「自宅までは送れないので運送所まで取りにきて」と電話がかかってきました。
自宅までは送れない、とは・・・?
でかいかも

でかいから送れないということでした・・・。確かにでかいかも。なにこのオーダーメイド木枠。
ごろごろ・・・
ごろごろごろ・・・・

ごろごろごろごろ・・・・・・。
なんとか自宅まで押して帰って木枠を開封し(木枠の処理がめちゃくちゃ大変)、整備をすすめます。
(整備についてはまた別の記事にて!)
これまでの感謝を込めて、これからよろしくの気持ちで愛情込めて、ピカピカに磨きます。
整備を終えた信号機の姿がこちらです。

自宅に入れるとでかい・・・・?のか・・・?思ったより大きくない・・・のか??
本来は日除けのフードがあるのですが、ちょっと鋭利で床にくの字型の穴が開いたら大変なので外しています。
キュートな目が3つ、そのうち青信号がちょっと青めなところがチャームポイントです。

信号機、身体測定。
信号機って実際どのぐらいのサイズ感なのか、みなさんにもわかりやすいように測ってみましょう。

身長はみなさんのご家庭にある太陽の塔と同じぐらいの身長です。

体格は太陽の塔3回転分、といったところでしょうか。
続いて体重測定。金属の塊のようでめちゃ重たそうにみえますが・・・。

たまたま家にあった体重計が、太りすぎ・やせすぎをランプでお示ししてくれる特大おせっかい機能付でしたので、この信号機が太っているかどうかも判るかもしれません。
乗せてみました。

残念ながらデカすぎて文字盤が見えません。黄色の金具の下ぐらいに隠れています。
ということで、ちょいと失礼します。あらよっと。

ガチャ。

・・・「15」kg前後でしょうか。思ったより軽い!
太りすぎかやせすぎかは測定不能でしたが、今後信号機の体重を測る予定のある方は、ひとつの目安としていただければ幸いです。
公共物とくらしていく

ちなみにこの信号機、もちろん光るのですが、実はそれだけではない秘密が隠されていて、ゆくゆくご紹介できればと思います。
そして上記の写真左上に見切れているモノをはじめとした「仲間」もいます。
公共物たちも想像していなかった不思議な生活をヒトとともにくらしていく、そんな記録をこれから残していければと思っています。ぜひお楽しみに。
遊び心をもって、くらしていきましょう!
ものずきだなあ・・・・・・・・・・・。




